◆声を出す前の身体のウォーミングアップ (2016.7.6更新)
下記内容は体験レッスン、また通常のレッスンでも希望者と一緒に行っている体操です。
※ストレッチ、体操にはそれぞれコツがあります。また文字だけで表現することは不可能ですので、興味のある方は【体験レッスンで体感してみて下さい♪】
※各ストレッチ、伸びている状態で息を吸って吐きます
①首のストレッチ
・頭に手を添えて、右に倒してキープ、左に倒してキープ
・後頭部に添えて前に倒してキープ
・顎の下に手を添えてゆっくり持ち上げてキープ
・大きく左右に二回転
②肩のストレッチ
・腕を組んで前に伸ばして(つき出して)キープ
・後ろで組み、持ち上げてキープ
・右手を左側に伸ばし、左手で引き寄せてキープ
・上記の逆
・頭の後ろで左手の肘を上にして、肘を右手で抑える(肩凝り体操)
・上記の逆
③肩甲骨
・両手の指を組み合わせて、片足を出して頭上で回転(円を描くように)→反対回転
・上記、足を入れ替えて、右回転、左回転
④胸、横隔膜
・上記、組んだ手を後頭部に添えて、状態を下に倒して、起き上がりながら胸に息を入れる(吸う)
・同様にして、起き上がって息をたっぷりいれたら体を横に左右にゆっくり倒す(肋間筋が伸びる)
⑤全身の関節を回す
頭をゆっくり回す
→首→胸→お腹→腰骨→股関節→腿→膝足首→つま先→ 以後、逆順でゆっくり回す
⑥全身の脱力
全身ぐにゃぐにゃのイメージで軽くジャンプ。
※オプショナルお年寄りや足の悪い方
両手のひらをぷらぷら振りながら
・手首から先がぐにゃぐにゃ
・人差し指を意識しながら、手のひらをぷらぷら
・中指を、、
・薬指を、、
・小指、、
・親指、、
・5本の指をぷらぷら、ぱらぱら
・手首から先がぐにゃぐにゃ
・肘から先がぷらぷら
・肩から先がぐにゃぐにゃ
・肩甲骨からぐにゃぐにゃ
◆練習方法とその考え方について
ヴォイストレーニング、声楽といってもあまりに幅広い要素が必要で、
その中には『日々練習しなければならないこと』、『習慣にしなければならないこと』、があります。
生徒さん達には「歌とスポーツは似ています」と言っています。
なぜならば、ともに世界で唯一の自分の体を磨き、調整し、そしてきたる本番に備える、というのが
似ていますし、フィギュアスケート・シンクロナイズドスイミングなど採点のある協議は、本当に声楽コンクールみたいなものです。
歌、とくに声を強靭に鍛えるクラシックの声楽はアスリート選手のようなものなのです。
歌の場合は、『自分の体が楽器』です。ほかの楽器についてはある程度お金を出せば良い楽器が買えます。(もちろん、演奏技術は勉強しなければなりませんが)
歌、声楽だけが楽器作りから始まるのです。
また歌だけが「歌詞」があり、詩や物語などの芸術に音を付けることができる唯一の楽器なのです。
難しい話はさておき、
レッスンの中でも行っている楽器の磨き方、メンテナンス方法をご紹介します。
◆基本の腹式呼吸
良く「腹から声を出せ」と言われますが、どういうことでしょうか?
私は「腹式呼吸を生かして声出せ」ということだと思います。
インターネットで『腹式呼吸』を検索してみてください。
歌だけでなく、健康法、ヨガ、スポーツ、様々な分野での練習法が見つかるはずです。
どの練習法でも構いません。
これから歌を始めてみたい、レッスンを受けてみたいという方は一日五分でも構いません。
一日の生活のどこかで、腹式呼吸の練習をやってみてください。
以下が、唐木田声楽ヴォイストレーニングで行っている基本の腹式呼吸の練習、確認方法です。
1.リラックスした状態で、『鼻から』息をたっぷり吸う。その際、へそ下10センチの丹田を意識する
2. 空気がいっぱいになったら、口からSの子音でスーと息を吐く(英語KISSのSの音です)
3. 息がなくなったら再び鼻から息を吸う(1.に戻る)
※注意点
・息を吸う際は肩、胸が上がらないように鏡で確認しながら→ベルト周りが柔らかく膨らみます
・鼻から息を吸う際は「美味しい食べ物、花など良い香りを吸うようなイメージで→深く吸えます
いかがでしょうか?
腹式呼吸が実感できたでしょうか?
しかし、実際の歌唱には複式だけでなく、胸式も必要になります。(現在、科学が進み複式+胸式=全式ともいえる呼吸法が中心になってきています。)
呼吸について
http://basilkritzer.jp/archives/1470.html
唐木田声楽ヴォイストレーニング教室では
こちらの「全式呼吸法」に近いイメージでトレーニング、指導させて頂いています♪
こうして呼吸法をできるようになっても、この技術を歌、声につなげるには
また別の練習方法が必要です。それができなければ単なる健康法の一つにしかなりません。
その練習方法が知りたい方は、どうぞ体験レッスンにお越しください♪
イタリア古典歌曲を勉強し始めると、私たちが小学校で習ったローマ字読みとは異なる発音がいくつかあることに気づきます。
・Cia チャ Ci チ Ciu チュ Ce チェ Cio チョ
・Gia ヂャ Gi ヂ Giu ヂュGe ヂェ Gio ヂョ
などいわゆるカ行とヂャ行などが良く読み間違える文字ですが、
イタリア語の有名な挨拶
Ciao! チャオ 「やあ! 英語のHi!」
Buongiorno! ブォンジョールノ 「こんにちは 英語のHello!」
で覚えましょう。
Ci はチャ
Gio はジョ(ヂョ) です。 C系はチャチュチョ G系はジャジュジョです
注意点としてキ、ケ、ギ、ゲはhが加わります。
・Ca Chi Cu Che Co
・Ga Ghi Gu Ghe Go
また特色として子音「r」が
・語頭、語尾、子音+r, rrの時が【巻き舌】になります。
※母音で挟まれた「r」はひと巻の巻き舌です
そして特別に難しい発音が Gli です。
イタリア語会話の入門者や音楽大学の授業では 「リ」または「ッリ」として処理されてしまうのですが、
イタリア語独特の発音です。
これができないとネイティヴが聞いたときにおかしな意味、
変な歌ととられられてしまう可能性があります。
英語のrice/liceは有名な話ですが、
たとえば fogli 紙(複数)とfolli 狂人(複数)は違います。
唐木田声楽ヴォイストレーニング教室では初級を終えた中級以上の方には
レッスン時にも出来るだけ正確な発音・発語で歌えるように
「イタリア人にも通じること、意味が伝わること」を目指して指導を行っています♪
下の動画はNHKテレビイタリア語での解説です♪